メモリアル弾で逆転優勝に前進だ。ソフトバンク小久保裕紀内野手(38)が本拠地最終戦での通算400号達成へ意気込んだ。「(400号と優勝)どちらもほしい」と、史上16人目の快挙でチームを奇跡逆転Vへと望みをつなぐつもりだ。日本ハムが敗れたことで、ソフトバンクはリーグ一番乗りでクライマックスシリーズ(CS)進出が決定。23日、福岡ヤフードームでロッテに勝てば2位以上も確定する。

 本拠ファンと喜びを分かち合う準備は整った。22日、小久保が軽めの最終調整を終えた。福岡ヤフードームでダッシュやフリー打撃に汗を流した。「これから?

 ジムに行くよ。ウエートじゃなくて、サウナに行くだけやけどな。今年1年間お世話になった人のために、勝って終わらないとね。400号?

 打ちたいね、明日」。23日のロッテ戦は、激しかった今シーズンの本拠地最終戦。記念アーチと逆転Vを呼ぶ白星をダブルクリアする決意を明言した。

 「(400号と優勝)どちらもほしいよ」

 イメージはできあがっている。ロッテ先発のコーリーは、9月16日にも対戦。打線は6回途中までゼロ行進だったが、小久保は3打数2安打。「チェンジアップだな。この前は外だったし、前回のが一番の出来と(スコアラーが)言っていた」。前回対決の球筋は脳裏に残っている。小久保にしてみれば、19日西武戦の左翼ポール際の大飛球がファウルと判定された。20日も大ファウルを放っており、400号に“三度目の正直”にもなる。

 もちろん、1発だけを狙うわけではない。「(多村)仁志を先頭打者で打席に入れないようにしている。この前、先頭打者で立たせて『ごめん』と言ったし」。主将のつなぐ意識がナインに浸透し、前カードの西武3連戦では3連勝。消えかけていた逆転Vが大きく見えてきただけに、フォア・ザ・チームの精神も決して忘れていない。

 今日23日にソフトバンクが勝ち、西武が敗れれば、ホークスに優勝マジック2が点灯する。西武3連戦で続けた“赤の奇跡”も、止められない。球団はスタンドを赤に染めようというイベントをファンに呼びかけている。同調するように、小久保も私服に赤色を取り入れてきた。「もう、(夏服で赤色が)ないで。明日は冬服見てみるわ」。この日は練習日で、上着は黒と白のチェックで下がジーンズ。23日には再び赤色を配色した私服で球場入りするに違いない。

 球団はM2となった時点で、本拠でパブリックビューイング(PV)を予定し、詳細を詰めることになった。西武3連戦ではベンチ内に赤ユニホームが飾られたが、小久保は「明日勝ったら(遠征にも持っていくように)お願いするわ」。23日に勝てばシーズン2位以上が確定。ただ、目指すのは優勝だけ。その2文字をグッと近づける節目のアーチ。17年目シーズンの本拠ラストの戦いを飾るのに、それが最もふさわしい。

 [2010年9月23日11時49分

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