<広島4-5ヤクルト>◇22日◇マツダスタジアム
粘っても惜敗…。広島がヤクルト戦で手痛い逆転負けを喫した。2点を勝ち越した直後の7回表に3番手青木高の乱調が響いて3失点。打線も反撃できず、今季最長の連勝は「5」で止まった。2試合連続2本塁打の栗原健太内野手(28)もこの日は1発が出なかった。2安打をマークしたが、1点を追う7回1死三塁では二飛に倒れて同点に追いつけず。勝負どころで4番が打てず、本拠地マツダスタジアムでの今季勝ち越しが消えた。
スコアボードの得点差は1点だった。4-5での敗戦。あと1歩が恨めしい…。これが4番の宿命なのか。9回2死走者なし。栗原がヤクルト守護神・林昌勇の速球に食らいつく。ファウルで粘る。だが、追い込まれて投げられた外角低めスライダーに、体勢を崩された。空振り三振で最後の打者になり、引き揚げる際には思わず天を仰いだ。
悔いが残った1打席だった。1点ビハインドの7回1死三塁。同点機で打席に向かう。ヤクルト内野陣は前進守備を敷く展開だ。だが、増渕に2球で追い込まれると、高めの速球を打ち損じる。力を失った打球は二塁上空を舞う。絶好の好機で決められず、4番はうめいた。「うまく攻められてしまいました…」。試合を振り出しに戻せず、言葉少なで振り返った。
「天国と地獄」ほどの差があった。21日の同カードでは2試合連続の2本塁打をマーク。好調モードを持続し、この日も勢いを保った。4回無死一塁で石川から左前打を放ち、チームを同点に導いた。6回には先頭打者として詰まりながらも左前へ。直後に3点を奪い、10連勝中のヤクルト先発石川をひきずりおろすきっかけを作った。3試合連続マルチ安打を記録。それでも勝負どころで打てず「少しずつ良くなっているのですが…」と話すと、ロッカールームに消えた。
最善を尽くした。この日はヒューバーを今季初めて左翼で起用し、5番に入れた。4月14日の対戦で、石川から本塁打を打つなど好相性。6回には左翼線二塁打で結果を残した。中軸以降、右打者をズラリと並べた野村監督は言う。「今日は点を取ろうという打線だった。活発に打っていたが終盤にもう1本がでなかった」。逆転に成功して2点リードになった直後の7回、青木高の不調で再逆転を許す。打線の奮起が報われない結末になった。
チームの連勝は「5」でストップ。マツダスタジアムでは今季28勝34敗。残り6試合を残すが、2年連続で勝ち越しはなくなった。点を取られては追いつき、執念を見せただけに、徒労感だけが残った。【酒井俊作】
[2010年9月23日11時20分
紙面から]ソーシャルブックマーク



