阪神が日本ハムに3連敗を喫した裏で何が起きたのだろうか。それは伊藤に完封負けを食らったカード初戦に突き当たる。しつこくインコースを攻め続けられて、阪神打線はポイントを狂わされてしまった。
それが2戦目も、この3戦目も続いたということだ。それは森下、佐藤、大山のクリーンアップをはじめ、チーム全体に言えることだった。ほとんどがポイントを見失ってしまっていた。そういうふうに見えた3連敗だった。
打者はインコース攻めに対応するためにポイントを前にもっていく。日本ハムのバッテリーは同じ球を続ける傾向にあったが、インコースを意識させられるあまり、今度はアウトコースの変化球を振らされた。そしてストレートのポイントまでもおかしくなった。
阪神は伊藤に13三振を奪われてきりきり舞いになった。インコースも甘めにきたら打ち返せたかもしれないが、最後まで厳しい攻めで封じられた。各打者がインコースを嫌がったかどうかは本人にしかわからないが、意識付けをされたのは間違いなかった。
日本ハムはセ・リーグ首位の阪神に3タテを食らわせての最高の交流戦スタートになった。どのゲームも競った展開で、しぶとく勝ち切った。本塁打、得点はパ・リーグ最多だが、新庄野球の真骨頂は1点勝負でみせる駆け引きではないだろうか。
日本ハムに関しては、守備、走塁のミスを少なくすることが上位浮上の条件になる。一方の阪神は、打ち方などの“形”より、打つポイントの修正、再点検が急務といえる。(日刊スポーツ評論家)




