阪神が「棚ぼた」2位にウハウハだ。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの主催権を獲得し、推定7億円を超える収益を手にする見込みとなった。最大3試合を主催し、甲子園に4万6000人を集めたとすれば、入場料と飲食費だけで、約4億1400万円の収入と試算される。3試合がテレビ中継されれば放送権料も見込め、在阪放送局関係者は「野球放送権が値崩れしていると言っても(全国ネットで)巨人戦のポストシーズンなら、1試合6000万円にはなるでしょう」と話す。3試合の放送権料は約1億8000万円。他にもグッズ売り上げや、3位なら0円だったCSメーンスポンサーである「ダンディハウス」からのスポンサー料も相当額が入るとみられ、2位と3位では天国と地獄だった。

 そのファーストステージでは能見篤史投手(31)久保康友投手(30)ジェイソン・スタンリッジ投手(31)の3人を投入する方針を固めた。山口投手コーチは8日、新横浜駅で「2連敗したら終わり。先は見れない」と説明。出し惜しみすることなく、巨人たたきに専念する。能見は昨年7月以降、巨人戦は9戦無敗の7連勝中。「これまで(ポストシーズンで)投げたことはないですけど、やれることをやるのは一緒」と自然体で決戦のマウンドに上がる。

 [2010年10月9日8時36分

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