<パCSファイナルステージ:ソフトバンク2-4ロッテ>◇第4戦◇17日◇福岡ヤフードーム

 追い込まれたロッテが今岡誠内野手(36)の先制弾で踏みとどまり対戦成績を2勝3敗に戻した。

 今岡の勝負強さは健在だった。2回、ソフトバンク陽のスライダーをすくい上げた。角度よく上がった打球は左翼スタンドへ。欲しかった先制点を挙げ、ダイヤモンドを軽快に駆け抜けた。公式戦、ポストシーズンでは08年9月21日以来の本塁打を「大事な試合でスタメン起用してもらったので期待に応えたかった」と、柔らかな笑顔で振り返った。6回には3点目につなげる犠打も記録。バント成功は04年10月6日以来6年ぶり。つなぎ役でも貢献した。

 負けられない試合で、面白いように本領を発揮する。CS進出を決めた1日のオリックス戦はDHとして先発出場し4打数2安打。ファイナルステージ第1戦では第1打席で二塁打を放ち、3得点につなげた。決戦直前の全体練習後「シーズン中だったら、もっとホームラン打てたらなとか思うけど、ここまで来たらやることは同じ」と平常心を心掛けた。ソフトバンクとの最終戦となった9月23日は負けたため、福岡ヤフードームではロッカーの位置を変えるなど験もかついだ。阪神時代の05年に147打点で打点王に輝いた36歳のベテランは、勝つことだけに集中していた。

 しっかりオチもつけた。左翼スタンドのファンの今岡コールにベンチからやや遅れて登場。「福浦から『早く出てった方がいいですよ』って言われて…。生え抜きに怒られました」と、ちゃめっ気たっぷりに話した。西村監督も「ホームランは盛り上がりますからね。さすがですよ」と目を細めた。8安打4得点で湿りがちだった打線も上向き。くしくも昨季まで在籍した古巣のCS敗退が決まった日、勝負強さを発揮してマリンガン打線を目覚めさせた。【斎藤庸裕】

 [2010年10月18日11時15分

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