<パCSファイナルステージ:ソフトバンク2-4ロッテ>◇第4戦◇17日◇福岡ヤフードーム

 歓喜の瞬間は豪快に決めてみせる。ソフトバンク打線が4試合連続1ケタ安打の貧打に泣き、CS初制覇は持ち越しとなった。それでも、9回に今CSファイナルステージ初の集中打をみせ、打線復調の光明は見えた。秋山幸二監督(48)はこの日見せたオーラスの猛攻を、18日の1回につなげるよう指令。ロッテ先発はホークス戦2勝1敗の大嶺。狙うはホークス打線爆発での痛快フィニッシュだ。

 CS制覇へ向け、欠けていたものをソフトバンクが取り戻した。4点を追う9回。無死一、三塁。主将小久保裕紀内野手(39)が意地の一打だ。ロッテ渡辺俊の直球を中前にはじき返した。ゼロ行進に終止符を打つタイムリー。好投を演じていたサブマリンをマウンドから引きずり降ろした。さらに、2点差まで迫り、2死満塁と守護神小林宏を追い詰めた。勝つことはできなかったが、誰もが18日への手応えをつかんでいた。

 秋山監督

 最後の盛り上がりがね。明日は最初から(連打が)出るのが一番。それだけだね。

 前日までの3試合は、いずれも4安打に終わっていた。長打もなければ、連打もなかった。適時打も第2戦(15日)の2回の攻撃を最後に、22イニングなかった。だが、9回の攻撃は2番本多の中越え二塁打で始まった。3番松中の左翼とショートの間に落ちるヒットで連打も生まれた。この日も打線は7安打で、4戦連続ノーアーチと完全復調とはいえないが、豪快勝利へのくさびを打ち込んだのは確かだ。

 遅かった反撃を速攻に変える。レギュラーシーズンでは先制点を挙げればパ・リーグ最高の勝率7割3分6厘(53勝19敗)。自身今シリーズ初適時打をマークした主将も指揮官に呼応した。

 小久保

 CSで初めてつながったからな。明日はそれを早いイニングで。(1試合も登板のない)ファルケンボーグを休ませすぎやからな。先手必勝。

 今日のロッテ先発は大嶺。ホークスから見れば4試合対戦して1勝2敗(防御率4・15)と決して得意にしている投手ではない。だが、小久保は10打数5安打2本塁打3打点と得意にしている。ベンチスタートしたオーティズは、まだ今CS7打数0安打だが、大嶺には今季9打数4安打(1本塁打)とこちらも好相性。ここまで4試合不動だったMKTの主軸を動かす可能性もある。

 球場を離れる間際、主将小久保は早くも大嶺撃ちへと照準を定めた。「打線は形にはなってきたからね。大嶺を打たないことには始まらない」。胴上げやビールかけには、やっぱり打ち勝っての豪快な白星が似合う。ソフトバンク打線が、18日こそは、きっと打つ。

 [2010年10月18日11時30分

 紙面から]ソーシャルブックマーク