<フェニックス・リーグ:巨人8-3阪神>26日◇久峰
WBC左腕が戻ってきた!
左ひじ手術からの復活を期す阪神岩田稔投手(26)が26日、フェニックス・リーグ最終戦となる巨人戦(久峰)に先発し、226日ぶりの実戦復帰を果たした。3回65球を投げて7安打4失点と苦しんだが、直球は最速145キロを記録。今季1年をリハビリに専念した男が逆襲の2011年に向け、本格的に動きだした。
宮崎に南国らしい陽気が戻った。久々に顔を出した太陽の下、岩田は226日ぶりに“仕事場”まで駆けていった。打たれても球が上ずっても、投げられる喜びが勝る。「試合で投げられるって良いな、と」。無事、マウンドに登れたことを感謝した。
岩田
内容はちょっと悪かったけど投げられたことが大きかった。違和感がないことはなかったし、球数もちょっと増えたけど、投げきれたのは来年につながると思う。
3月に左ひじを手術し、今季はリハビリに専念。この日のフェニックス・リーグ巨人戦は3月14日・2軍教育リーグ中日戦以来の実戦マウンドだった。すでに復帰戦は悪天候で3度流れており、満を持しての登板。育成選手3人が先発した巨人相手に苦しんだ。直球、変化球ともに制球が定まらず、ボールが甘く入る。3回65球を投げ、7安打4失点。2暴投も記録した。ただ、今回は結果は二の次。直球は最速145キロをマークし、全球種を投げ込んだ。患部の違和感も現時点ではなし。その事実だけで十分だ。
岩田
ホッとしたというのはある。投げられて正直うれしい。力を入れたり抜いてみたり、いろいろ考えながらできた。試合は投げないと分からない部分がある。今日はすごい収穫があった。明日、体がどう反応するか感じながら、1個1個段階を踏んでいきたい。
9月下旬、ソフトバンクのパ制覇を受け、2年連続で自主トレを共にした杉内にお祝いメールを入れた。返信メールには「左ひじの調子はどう?」との一文。喜びより先に後輩を気遣ってくれる、その優しさが身に染みた。もう、周囲に心配をかけたくはない。今後は高知安芸・秋季キャンプに参加し、投げ込む量も徐々に増やしていく。「(キャンプ中に)実戦形式に投げる機会があれば、どんどん投げたい」。真価の問われる11年。表舞台に再び戻る。
[2010年10月27日11時38分
紙面から]ソーシャルブックマーク



