中日落合博満監督(56)が風対策を敢行した。1日、千葉マリンで全体練習を行い、交流戦で4勝10敗と苦手とする鬼門の強風対策に着手。「いろんな角度から打て」と、1カ所から外野にノックしていたコーチ陣に指示を出すと、三塁側、一塁側と双方向からの速射ノックが始まった。次々と打ち出される飛球に対し、和田一浩外野手(38)、英智外野手(34)、野本圭外野手(26)らが風を計算に入れて反応した。さらにシートノックでも内野と外野の間に2カ所から飛球を打たせた。50分間続いた“風対策”でのノックの本数は約600本にも上った。

 「今日は風が弱かったから残念ですが、この球場では誰が捕球すると決めつけないようにしないと」と英智が言ったように、比較的、簡単な飛球ばかりだったが、準備をするとしないとでは雲泥の差になる。落合監督は「交流戦と日本シリーズは全く違う。全く別のもの。経験とかは一切あてにならない」と語気を強めた。【鈴木忠平】

 [2010年11月2日12時32分

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