悪魔の左足ならぬ悪魔の左腕!?

 阪神岩田稔投手(27)が3日、高知・安芸キャンプでシート打撃に初登板した。実戦形式で統一球を初使用。38球を投げて打者10人を2安打無失点。打者4人に内野ゴロを打たせた。独特のくせ球が大きく変化する場面もあり、来季の完全復活へ期待がふくらんだ。

 統一球には「あまり投げていないのでわからない。鈍感なので」と話したが、久保投手コーチは、縫い目が低くなってより完全な球体に近づいたと分析。その上で、こう話した。

 「サッカーのボールに似ているかも。ボールに対する空気抵抗が変わって、ムービングボールが従来よりも変化するかもしれない」

 指がかかりにくい縫い目に慣れれば、くせ球の威力アップも期待できる。この日、岩田のボールを受けた小宮山は「ツーシームはめちゃくちゃ動いていた」と話した。

 サッカー日本代表MF本田圭佑は「悪魔の左足」で無回転FKを放つが、WBC左腕からも予測不能な魔球が飛び出すかもしれない。キャンプでは最長5イニングのシート打撃登板を予定。「投げられるなという感覚はでてきたから、来年につながるようにしたい」と話した。【益田一弘】

 [2010年11月4日10時48分

 紙面から]ソーシャルブックマーク