ドクター昌の大発明?

 中日山本昌投手(45)が下着開発に一役買った。3日、大阪市内のミズノ本社で行われたプロスタッフ会議に参加し、投手用のスライディングパンツ(スラパン)製作を提言した。

 「投手用のスラパンを作ったらどうだろうって。投手はスライディングなんか、年に1回か2回しかやらない。あまり締め付けるのも投げにくい。ブリーフ履いてやれと言われるかもしれないけど、そういうわけにもいかないしね」。

 プロ27年のキャリアが生んだアイデアだった。企画部の担当者を呼び寄せ、数十分間も話し込んだ。素材から締め付けの強さまで、具体的なところまで検討した。グラブやバット、来季に向けた用具の打ち合わせをする他の選手を尻目に、白熱の下着議論?

 さらに、とっておきのプロデュース方法まで提案したというから、本気だ。

 「もし今日言った商品を作ってくれたら、浅尾にモデルをさせるよ。オレが責任持って浅尾に頼む。オレがモデルじゃかっこ悪いわるいから」。

 山本昌が開発した投手用「スラパン」。商品のイメージモデルを務めるのは浅尾に内定してしまった。イケメンで知られる浅尾の肉体美を武器に?

 ヒットの予感はプンプン。たぐいまれな探求心で球界を代表する大投手となったベテランが、マウンドの外でも才能を発揮した。【桝井聡】

 [2010年12月4日10時47分

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