巨人原辰徳監督(52)が、全投手に対して来季の開幕投手に挑戦権を与える意向を示した。6日、川崎市内のゴルフ場で行われた巨人OB会のゴルフコンペに参加し、開幕投手について「まだ考えていない。決定的なピッチャーがいないからね。誰しもにチャンスがあります」と全投手を対象にした争奪戦を宣言した。

 選定する上で、実力至上主義を貫く。今季の開幕投手を務めた内海、13勝を挙げた東野らが有力になるが「横一線ですよ。(自分の力で)出てきてほしいですね」。ドラフト1位の沢村拓一投手(22=中大)も「十分チャンスがあります」とキッパリ。キャンプ、オープン戦の結果次第では、原監督が「即戦力」として期待する新人も候補の1人となる。

 原監督は「(1年間)中心になってほしいピッチャーを先発させるわけだから」と説明し、開幕投手には来季への思いを託す。今季は真のエースへ成長することを期待し、内海を指名。「我々の期待というものには到達していない」とエース襲名は認めなかったが、「来年は十分あるでしょう。若いんだから」と、内海の開幕投手とエース襲名に期待感を示した。

 来季、原監督が投手陣の軸に指名するのは誰なのか。激しい争奪戦が始まる。【久保賢吾】

 [2010年12月7日8時28分

 紙面から]ソーシャルブックマーク