来季も勝利の方程式「SBM」は不変です…。ソフトバンク秋山幸二監督(48)が8日、先発転向を希望する摂津正投手(28)の起用法について、セットアッパーを基本線に考える方針を示した。7日の契約更改で摂津が先発挑戦を口にしたことについて、指揮官は断言した。

 秋山監督

 俺は一言も(先発転向を)言っていない。そのままいくと考えてもらっていい。補強によって変わってくる可能性はあるけれど。

 今季は森福、甲藤、金沢の台頭があったが、2年連続最優秀中継ぎ投手を獲得した摂津への信頼は絶大。球団も新外国人選手やトレードでの先発投手補強を目指しているだけに、来季も摂津、ファルケンボーグ、馬原のSBMを救援陣の核に据える考え。もちろん、秋山監督の指令となれば、背番号50も先発転向希望を封印する決意だ。この日、本拠の福岡ヤフードームで練習した摂津も言い切った。

 摂津

 (セットアッパーは)やりがい感じているし、プライドもある。(秋山監督に中継ぎ続行と)言われたら、チーム事情もあるし、ワガママの通る世界ではないですから。

 7日の年俸交渉では来季1億円到達を示唆されながら、摂津は「3年やって一人前の世界」と、あえて手前の9500万円で契約。この日はチーム事情を汲み、セットアッパーとしての誇りをのぞかせた。これで、前人未踏である3年連続の70試合以上登板&最優秀中継ぎ投手の快挙達成チャンスが出てきた。【松井周治】

 [2010年12月9日10時37分

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