ジョーさん、よろしくお願いします-。阪神秋山拓巳投手(19)が、1月の自主トレを長崎・佐世保で行うことが8日、分かった。城島健司捕手(34)は左膝の手術を受けリハビリ中だが、1月9日から城島軍団の合同自主トレは始動。昨年はビーチバレー浦田、西堀ペアも参加するなど例年、異種競技のアスリートも集う。2年目の飛躍へ、刺激いっぱいの自主トレになりそうだ。

 好奇心と、向上心が決心させた。秋山は11年のスタート地点に、城島の故郷・佐世保を選んだ。1月9日から、10日程度をめどに「異業種合同自主トレ」に参加する。左膝を手術した城島は現在、長崎県佐世保市や福岡市など、地元九州を中心にリハビリ中。自主トレ期間中、現場に姿を見せるかは定かではない。ただ、重要なのは自分を成長させてくれる環境だった。

 昨オフは、中日三瀬や西武銀仁朗ら野球選手に加えて、女子ビーチバレーの浦田聖子、西堀健実、女子ラクロス山田幸代など、多種多様のアスリートが集結した。当然、秋山は1人も面識はないが、不安はない。むしろ、楽しみが勝っている。

 「いろんな人がいて、いろんな事を教えてもらって、勉強になると思います」

 秋山は遠投などは行う予定だが、メーンテーマはスタミナ強化。年間通して、高いパフォーマンスを維持するため、トップアスリートのトレーニング法に興味を抱いている。

 シーズン終盤から、オフの過ごし方に頭を悩ませていた。初めてのオフ。2ケタ勝利の目標をクリアするためにも、この時期の過ごし方が鍵を握る。ロッカールームでは、チャンスをうかがって先輩の話に耳を傾けてきた。そのとき、城島からオファーを受けた。この時点で、心は佐世保だった。

 「1年目から誘っていただけることはないですし、1人でやるわけにも。いいトレーニング環境があって、トレーナーの方もいらっしゃる」

 アクシデントでプランは1度、白紙になりかけた。11月9日、城島が左膝手術を受け、全治6カ月の診断。選択肢がない秋山は不安に駆られたが、それでも予定を空けて待った。そして、城島の状態にかかわらず例年通り合同自主トレの開催が決まると、晴れて「城島軍団」入りが現実となった。

 この日は、鳴尾浜球場でランニングや、ウエートトレーニングで汗を流した。12月中は鳴尾浜でトレーニングを続け、年末年始は愛媛に帰省する。驚きを与え続けた1年目。さらなる衝撃を与えるため、ジョーのお膝元で始動する。

 [2010年12月9日11時15分

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