日本ハムのドラフト1位早大・斎藤佑樹投手(22=早実)に浮上していた、“登録名表記問題”がついに決着した。来季、登録名が「斎藤佑樹」、スコアボードの表記が「斎藤佑」となることが、12日までに決まった。複数の候補があったが、「普通がいいです」という本人の意向が尊重された形だ。

 同期でドラフト6位のセガサミー・斉藤勝が入団することから、その呼び名、登録名の行方が注目されてきた。梨田監督は「なんて呼ぶやろうね。わからないけど…。何となく(チームに)入ってきて、見ている感じとかで(呼び名は)ついていくだろうけど」と話していたが、周囲はどんどんとヒートアップ。「佑ちゃん」、「佑樹」、「ハンカチ王子」など、勝手に予想し、インターネット上でも論議になっていた。

 ファン有志によって結成された「ファイターズ応援作戦会議」では、愛称を公募するまでに事態は発展。1位「佑ちゃん」、2位「佑さん」、3位「ユッキー」となった募集結果を、球団に提出していた。

 結局は9日の正式契約後、本人と球団側が話し合ってすんなりと決定した。契約を交わし、ユニホーム姿もお披露目、選手会長田中とも対面を果たし、スコアボード表記も決まった。「プロ野球選手になるんだなぁという実感は、だんだんわいてきました」。大注目される1年目のシーズンへ向けて、臨戦態勢は整いつつある。

 [2010年12月13日10時35分

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