日本ハム梨田昌孝監督(57)が12月31日、ドラフト1位の早大・斎藤佑樹投手(22=早実)の1軍起用を大前提に、先発&中継ぎの「二刀流」の操縦法を検討していることを明かした。

 故障もなく実力を証明するなど順調にキャンプを乗り切れば、開幕から先発で登用するのが基本線。変則日程で先発陣の数を絞り込める交流戦期間は中継ぎというプランもすでに温めており、早くも今季の戦力構想の中心に据えた。

 5年ぶりBクラスの4位に終わった昨季からの逆襲の切り札が、斎藤佑だ。梨田監督は、秘めた青写真を披露した。「もちろん先発。ローテーションは、ダルビッシュと武田勝とケッペルの3人しか決めていないので、席は残っている。ただ、交流戦とかになれば試合数が少なくなるので、斎藤がリリーフになるのかどうか、分からないしね」。

 昨年12月9日に札幌ドームで行われた入団会見で初対面。その際に「ダルビッシュをかなり見習いたいということだしね。生きた教材というかね。ツーシーム、シュート系の球を覚えたいらしい」と斎藤佑の高い意識に触れたことも、戦力として確信できる材料になった。自身にとっても2年契約2年目の勝負の1年を、アマ球界から飛び込む至宝にかける。【高山通史】

 [2011年1月1日8時5分

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