日本ハム陽岱鋼内野手(23)が、アガシ流フットワークで開幕スタメンを狙う。8日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で自主トレを開始。年末年始に帰郷した台湾で、テニスの大スターだったアンドレ・アガシ氏のプレーを直接見る機会があり「横への動きがすごかった」とヒントを得た。

 現地では、昨年のウィンブルドン選手権で台湾人として初めて8強入りした盧彦勲のトレーナーらと自主トレを実施。アガシ氏はそのトレーナーを慕って台湾を訪れていたという。元世界ランク1位のフットワークを目の当たりにし「動きは野球と一緒」と守備に生かす考えだ。

 昨年は外野にも挑戦し、守備の幅を広げた。梨田監督の構想では今年は遊撃への再コンバートの可能性もあり、開幕スタメンへ守備の重要度は増している。それは本人も痛感しており、台湾ではハードなウエートトレを行ってきた。「だいぶ大きくなりました」と、筋力アップにも成功。世界のフットワークを自分のものにし、チーム内の厳しい競争に打ち勝つ。

 [2011年1月9日9時50分

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