年男の横浜清水直行投手(35)が、“イメチェン”を誓った。10日、八王子市内の球場で自主トレを行い、報道陣の取材に応じた。例年通りに元日から始動し、キャンプ初日のブルペン入りへ向けた準備を進めている。だが、キャンプでは大幅チェンジも検討している。

 「直球の次にくる変化球をシュートと考えているんですよ」。清水の変化球といえばカットボールや落ちる球のイメージだが「それを変えたい。長年やっていると、相手も対策を講じてくるし、打者のイメージを変えるだけでも意味がある」。キャンプでも直球の次にカットやスプリットを仕上げてきたが、今年からは直球の次にシュートを投げるつもりという。シュートは昨年の後半から多投してきた。「基本は外角低めだけど、近年は外にポイントを持った打者も多い。打者の近くで変化するシュートを投げたい」。

 プロ12年目の新たな挑戦には、チームをけん引する覚悟が込められている。3年連続の最下位だが「優勝を狙う。周囲の評価を覆したい」。そのための目標は「15勝、200イニング」。今年で36歳になる年男は「ジャンプアップの年にしたい」と、えとのうさぎになぞらえて意欲を口にしていた。【飯島智則】

 [2011年1月11日7時44分

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