目指すは伝説の落合流!?

 ソフトバンクのドラフト2位柳田悠岐外野手(22=広島経大)が、ボウリングで集中力を鍛え、将来の3割、30本、30盗塁達成につなげる。新人合同自主トレの2日目が10日、福岡・西戸崎合宿所で行われた。トリプルスリーへの道は、スコア300を目指すボウリングで切り開く?

 神経を研ぎ澄ませ1点を見つめる。狙うはホームラン!

 いやストライク-。期待の大型外野手柳田は、集中力アップのためボウリングも取り入れる。自己ベストは267。広島経大時代は練習後、毎日のようにボウリング場へ直行。コンスタントに200台後半という高スコアをたたき出す腕前の持ち主だ。プロ入り後もボウリングを継続し、野球のレベルアップにも生かすつもりだ。

 「集中力を高めるというのは一緒。福岡でもやりたいですよ。ストレスも発散できるし、野球にもつながる部分がある」

 体のバランスをとりながら、全身のバネを使うという共通点がある。昨年の入団会見で将来の「3割、30本、30盗塁」を目標に掲げたが、オールストライクでスコア「300」達成の“3”も付け加えた。

 「はっきり言って、どの3よりも、ボウリングの300の方が達成しやすい。早くお気に入りのボウリング場を見つけたい」

 もちろん、遊びを極めたいわけではない。育成枠を除けば今ドラフトでただ1人、即戦力として期待される大卒。187センチ、90キロと体格は恵まれているが「体幹がまだまだ弱く、体が硬い」という課題もある。この日、福岡・西戸崎合宿所で行われた合同自主トレ2日目、主に相撲のすり足などの体幹トレーニングをこなした。練習後はいすに座れないほど、両足はぱんぱんに張った。プロで通用する体をつくるため必死に練習に打ち込んだ。

 「体がまだまだできていない。もっと鍛えないといけない。今の目標は開幕1軍。そのために体幹を鍛え、ボウリングもうまくなりたい」

 中日の落合監督はプロ入り前にプロボウラーを志したことがある。軸がぶれない体幹の強さは、ボウリングにも野球にも通じるのかもしれない。走って守って遠くへ飛ばす選手になりたい-。タカのホープは、野球場とボウリング場で快音を響かせてみせる。

 [2011年1月11日12時29分

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