日本ハム稲葉篤紀外野手(38)が「イナバ・デラックス」への変身に成功し、残り158本に迫った2000本安打達成への誓いを立てた。例年恒例となっている佐賀市内での自主トレを10日、本格スタートした。体重は狙い通りの、ややオーバー気味の95キロ前後をキープ。「これから落としていく」と今後、運動量を上げて絞り込みを行うが、17年目の戦闘態勢は整った。

 増量の影響を感じさせないほど、本格始動初日から軽快に動いた。佐賀では珍しく小雪が舞い、屋内テニスコートを使用。参加しているロッテ神戸、ヤクルト鬼崎ら若手に負けず、激しくラリーを繰り返した。「今はちょっと体重が多いけれど、キャンプまでには初日から動けるようにしたい」。昨季開幕直後に成功した禁煙の影響もあり「朝ご飯がうまい」と、体内革命の成果を明かした。

 シーズン中は80キロ台後半がベスト体重。オーバーウエートは追い込みをするキャンプで、体重減を気にせずに臨める利点がある。太めの「マツコ・デラックス」ばりの辛口トークもさく裂だ。筋肉量のアップを目指している中田には「心配だね。変な方向にいかなければいい」と疑問視。快調なら今季中に達成可能な2000本安打には「すごい記録だけど、考えてない」。

 何で、そんなこと言われなきゃいけないのよ-とばかりに、報道陣を一蹴。心身ともに「イナバ・デラックス」は、新年からパワー十分だ。【高山通史】

 [2011年1月11日10時3分

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