竜のアタマを踏みつぶせ!
阪神の主砲新井貴浩内野手(33)が25日、苦手とするナゴヤドームでの「先手必勝」を誓った。昨年も2勝10敗と散々で、中日に1ゲーム差で優勝をさらわれた。開幕2カード目(3月29日から)の京セラドーム大阪、そして4月15日からの鬼門3連戦に魂を込める。
主砲新井の狙いはシンプルだった。幾度となく辛酸をなめてきたナゴヤドーム。その大きな要因は自らの心に潜んでいた。「ドラゴンズの選手はホームなら勝てるという自信を持っていたと思う。気持ちの面で向こうにアドバンテージがあった。そういう意味で、最初が大事。最初のカードを勝ち越したり、スイープ(全勝)すれば相手に今までと違うと思わせることができる。最初にガツンといきたい」。
昨年は球場別で最悪の2勝10敗。優勝争い佳境の9月下旬の3連戦では、いきなり連敗してムードがしぼんだ。
苦手、鬼門…。誰もが少なからず負のイメージで敵地に乗り込み、そしてデータ通りに飲み込まれた苦い記憶がある。そもそも、4月2日からの最初のカードで3タテを食らったのがケチの付き始めだった。「重い雰囲気というか、知らないうちに気持ちがそうなっていたと思う」。
新井が昨年の悪夢を振り返る。克服するにはまず先手を取り、心の呪縛を解き放つことだ。
キャンプインまでちょうど1週間。新井の両目には早くも戦闘意欲が宿り始めている。パワーアップした実感が、自信となって顔ににじみ出ている。今オフ、主に広島のジム「アスリート」で取り組んできたウエートトレが当初のプラン以上に順調に進んだ。
「すごくいいところまで来ている。今の時点でいっぱいまでやれている」。顕著なのがバーベルをかついでのスクワット。当初、負荷150キロで10回を目標値設定していたが、途中で上方修正。160キロで8回をクリアした。打撃の生命線である下半身がムキムキと、過去最高レベルまで仕上がっている。自信があるから、キャンプ前の時期からシーズンの戦略に思いをめぐらすことができる。
広島時代から、不振のたびに猛練習を重ねて「心の強さ」を身につけてきた。ハートがいかに結果を大きく左右するか、誰よりも分かっている。いきなり開幕2カード目で京セラドーム大阪に迎え撃ち、開幕7カード目に敵地ナゴヤに乗り込む。ここを意地でも制圧することが、6年ぶり優勝への最低条件。尾張の戦いに限ってはオワリ良ければ-で済まされない。
[2011年1月26日11時23分
紙面から]ソーシャルブックマーク




