金の卵はケンカ上等!?

 阪神久保康生投手コーチ(52)が25日、ドラ1左腕・榎田大樹投手(24=東京ガス)に「ケンカ指令」を下した。左の先発候補として期待されるが、実力で自分のポジションを奪い取れと熱いゲキ。打撃投手では鳥谷、マートンらバリバリの主力打者と対戦させる過激な英才教育を課す。「今は1年生でゼッケンを着けてやっているけど、そんなものは関係ない。ブルペンはケンカみたいなもの。そういうケンカが増えていけばいいね」。

 2日続けてブルペン投球を行った榎田は、同じく先発ローテ入りを目指す5年目左腕小嶋の真横で約50球、捕手を立たせて投球した。ライバル小嶋は、早くも捕手を座らせてビュンビュン。久保コーチは願いを込めるように言った。「榎田は1年目だけど、24歳でそんなに若いわけではない。いいところを誰が、どう出していくか。(ライバルの存在を)いい刺激にし、いいブルペン投球にしてほしい」。

 先発ローテの一員に入るには、ハイレベルな競争を勝ち抜かなければならない。当確組の能見、久保、スタンリッジに、下柳、安藤、岩田、秋山…候補はめじろ押しだ。いかにして自分を売り込むか。一番の近道は、ケンカさながらに敵対心をむき出しにして、ライバルよりも目立つことだ。

 ブルペンを出ても、闘争心が試される。久保コーチは主力打者が打撃練習を行う際には、榎田を優先して打撃投手役に登板させるプランも明かした。「打者が立つことによって、新たに見えるものがある。例えば打者への対応の仕方とか。主力相手に自分を表現できるかというのも見てみたい」。

 ダイナマイト打線の再来と言われ、昨季チーム打率2割9分を誇った強力オーダー。日本記録安打男のマートンに鳥谷、新井、ブラゼルの100打点超えクリーンアップにかまわずぶつける。温室でヌクヌク育てるのではなく、過激な環境にぶち込んでプロ適性を高めるプランだ。

 [2011年1月26日11時35分

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