「Ｌ」ＯＶＥ注入!?
西武からソフトバンクにＦＡ移籍した細川亨捕手（３１）が３０日、福岡・西戸崎合宿所で初練習し、いきなりナインと積極的なコミュニケーションをとった。摂津とキャッチボールを行い、杉内、和田の両エースとも話し合い。チームが昨季１０勝１４敗と苦手にした古巣西武攻略に向け、２月１日からの宮崎キャンプでもマル秘情報を伝えていく。
細川が、キャンプ前から投手陣のハートをわしづかみにした。西戸崎で初練習。自身は青森出身で、同じ東北・秋田市出身の摂津を弟分として従えていた。同所で調整していた杉内、和田から熱視線を浴びた。杉内から「よろしくお願いします」とあいさつされ、談笑。近くでストレッチをしていた和田とも野球談議に花を咲かせ、バットを持った細川が、打たせて取る方法を熱弁する場面もあった。
「みんな、野球の話が好きですから。和田ともいろいろ話ができて良かった。とにかくコミュニケーションをとって、なじんでいきたい。キャンプではみんなと食事に行って、考えを聞いていきたい」。
自らが連覇へのキーマンであることを自覚している。古巣西武は、チームが１０勝１４敗と大きく負け越し、日本ハムとともに最も苦手にしていた。１月６日にグアム自主トレに出発する際には「ソフトバンクは西武から見れば嫌なチームではなかった」と明かした。さらに古巣攻略について「秘策？
ありますが、まだ言えません」と言った。さっそく、エース和田らに、その一端を伝えた形だ。
この日は、雪がちらつくグラウンドで走り込み、さらに室内でキャッチボール。約７０メートルの遠投を繰り返し、昨季盗塁阻止率リーグ１位（３割６分１厘）の強肩を披露した。ステップをせずに投げたボールは摂津のグラブへ一直線。「すごかった」と仰天させた。
「まだまだ肩は５０％くらい。もっと伸びてくると思う。まだ若手の顔と名前が一致しない。摂津に聞いて覚えているところ」。
６日から約２週間、グアムで徹底して体を追い込んだ。その後は都内で調整。２８日に福岡へ引っ越してきたばかりだが、積極的なコミュニケーションを取りながら古巣攻略法を伝授する覚悟は固めている。
「キャンプでは精力的にブルペンでボールを受けたい。福岡のファンは熱くて、やりがいを感じている」。
球界屈指の釣り好きで、宮崎キャンプでも摂津を引き連れ、海釣りに出かける計画を立てた。そんなときにも、少しずつ自らの考えを伝えていく構え。期待の大きさをしっかり受け止め、細川が扇の要にどっしり座る。
［2011年1月31日11時2分
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