ロッテ西村徳文監督(51)が1月31日、白紙スタートを宣言した。「誰が何番を打つかは決められない。いろいろと見極めたい」。昨季は「1番西岡」というチームの核が存在したが、その西岡はポスティングで大リーグへ移籍した。11年型打線を確立するためにも、今日1日からの石垣島キャンプは「競争」がテーマになる。

 連覇のためには全体のレベルアップは不可欠だ。ポスト西岡争いだけではない。個々が競争意識を持って取り組めば、練習の密度もより濃くなる。「競争は底上げにもつながる。去年も厳しかったが、去年以上に厳しいキャンプになる」。監督の狙いもそこにある。

 前日に行われた全体ミーティングでは「もう1度、和のスローガンの下で1つになって戦おう」と原点回帰をうながした。日本一のおごりや余裕は、どこにもない。ロッテはゼロから始動する。【鈴木良一】

 [2011年2月1日9時6分

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