オー様の快気祝い7発に「世界の王」もOH!

 右膝リハビリ中のソフトバンク、ホセ・オーティズ外野手(33)が5日、手術後初めてフリー打撃。王貞治球団会長(70)と秋山幸二監督(48)が見守る注目の瞬間。9スイング目に今季初の柵越えを放つなど、計58スイングで7本の放物線を描いた。

 オーティズ

 振る動きの中での膝の動きを確かめたかった。問題なかったよ。これから毎日振っていく。

 激しいポジション争いが繰り広げられるチーム状況に、満を持して参戦した。2日に室内練習場でマシン打撃を再開。3日も室内にこもってバットを振り続けた。左翼、DH、三塁の3ポジションに小久保、カブレラ、内川、松中、松田らライバルがひしめくが、豪快な柵越え連発は存在感を示すには十分だった。

 王球団会長

 ビックリしたよ。病み上がりだったからね。これだけできるとは思わなかった。開幕まで1カ月半かな。十分やれる。

 秋山監督

 これまでも室内で打っていて自分で確認しながらやっていた。その中でできると思ったから(フリーを)やったんだろ。出来が早いからね。去年も早かった。あとは走る動き。打つことが先にOKになったんだな。

 まだ走塁練習には不参加で、シートノックにも入っていない。それでも、懸念されるシーズン開幕戦出場へのステップを踏んだのは確かだ。

 オーティズ

 (開幕戦出場に)神様が許してくれればね。

 3・25出場へ、手術明け助っ人の視界は一気に広がった。【松井周治】

 [2011年2月6日11時10分

 紙面から]ソーシャルブックマーク