プライドを捨てて、もう1度レギュラーを奪いに行く。西武G・G・佐藤外野手(32)が9日、休日返上で練習を行った。室内練習場でウエートトレーニングを中心に約2時間体を動かし「体をほぐすためにね。野球の筋肉痛がウエートの筋肉痛に変わって心地いい」と笑顔を見せた。

 昨季は開幕から不振で、9月には古傷の左肩と両肘を手術。「(レギュラーとして)どこかで甘えていた部分があったのかもしれない」と自分を見つめ直した。第2クールからフリー打撃で投手の生きたボールを打って例年より早めに仕上げ「打球感が重い。飛ばないと思って、低い打球を打っていれば間違いない。その結果本塁打になれば」と統一球対策も進める。

 “チャリ通”が活力の源だ。宿舎と球場の往復に使っている、自慢のチネリ社製自転車。宮崎の風を切って走る10分程度の道のりが、リフレッシュタイムとなっている。昨季もオープン戦では首位打者だった。西武では、09年に同じくオープン戦で首位打者に輝いた栗山が開幕から26打席連続無安打と苦しんだ。そんなジンクスを乗り越え、復活を果たすために「オープン戦の首位打者を目指します。打ち破るのは僕しかいない」と、自らを追い込んで勝負をかける。【亀山泰宏】

 [2011年2月10日7時47分

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