2人合わせて630球の猛アピールだ。西武の若手右腕が先発ローテ入りへ、スタミナを売り込んだ。ドラフト2位のサブマリン・牧田和久投手(26=日本通運)は301球の熱投。ロッテ渡辺俊のカーブも試しながら、キャンプ最多の300球超えに「300球は今まで何度かあります。途中でコーチに止められたけど、今日の調子ならもっといけた」と振り返った。その後、3年目野上亮磨投手(23)が負けじと329球を投げて更新し「途中からは意地です。社会人時代に500球投げたこともある」とたくましかった。

 西武の先発スタッフは涌井、岸、帆足、石井一が確定。残る2枠をかけて大石や菊池、西口らと争う立場にいる2人。活気あふれるブルペンを最後まで見守った渡辺監督は「投げ込んだねえ」と競争を歓迎した。近年は、故障や肩ひじへの負担などから球数は減少傾向にあり、1日に2人の300球超えは異例。昔ながらの“意地の張り合い”に指揮官はニンマリだった。

 [2011年2月11日7時52分

 紙面から]ソーシャルブックマーク