テーマは同じでも、意図するところは違う。日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早大)が17日、実戦初先発が予定されている20日ヤクルト戦(名護)でも「打たれて学びたい」と宣言。前回13日の韓国サムスン戦では、同じテーマを掲げるも1回無安打投球。コメントは同じだが「今日の練習(ブルペン)もそうですけど、ランナーがたまってからの練習もしたい」と、真意を明かした。

 サムスン戦は、2番打者から3者凡退に仕留めた。上々の実戦デビューだったが、走者を背負った場面での投球はテストできなかった。「打たれて学びたいという部分があります。自分の今のレベルを把握したいです」。次回も玉砕覚悟で直球主体の投球をし、安打を許せば、走者を背負った想定での練習に切り替えるというわけだ。

 日本人打者との対戦も初めてになる。「韓国の打者は今後もそんなにやることはないので、早く日本人相手にやりたいです」と心待ちにする。昨季のヤクルトのチーム打率はリーグ2位。早大の先輩青木との対決も、これ以上ない経験値を得ることが出来る。

 今キャンプ5度目のブルペン入りとなったこの日は、変化球もすべての球種を試し、46球を投げ込んだ。2日のブルペン以来となる梨田監督との“コンビ”も復活したが、セットポジションとクイックモーションを念入りにチェック。チェック項目を1つずつ減らしていく。【木下大輔】

 [2011年2月18日9時12分

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