カブレラは、帰りません!
福島第1原発事故への不安を訴えて他球団の外国人選手らが帰国したが、ソフトバンクの助っ人は一時帰国せず調整を続ける。パ・リーグの開幕戦が延期され、4月12日に決定。開幕まで、1カ月近く練習試合などで調整することになるが、カブレラら6人の外国人選手は日本で開幕に備える。
ソフトバンクの助っ人陣は、プロとして日本に残る。球団関係者によると、現時点で6人にいる外国人選手から球団に帰国の要望は出ておらず、今後も一時帰国する予定はないという。
オリックス時代にはキャンプインに遅れるなど「わがまま」ぶりが目立っていたアレックス・カブレラ内野手(39)は、この日の全体練習でも打撃練習などに汗を流した。12球団で最も被災地から離れているとはいえ、異国での大震災や原発事故は助っ人にとっては気が気でないのも事実。だが、タカの助っ人らは自身の仕事を理解するだけでなく、被災者を気遣うやさしさを見せた。
同じくフリー打撃で快音を響かせたホセ・オーティズ外野手(33)は、本来なら13日に米国フロリダから夫人が来日する予定だった。だが関東地方で余震が続いていたこともありキャンセル。夫人や家族の来日予定は未定だ。
オーティズ
残念だけど仕方がない。震災が落ち着くまで時間がかかるだろうし、仙台で起こっていることを考えると(延期は)仕方がない。
開幕ローテ入りが内定しているホールトンも、右のエースとしての責任感がある。15日にシート打撃で80球近くを投じたため、この日の全体練習は休み。前日16日には「(原発を)家族がすごく心配している。でも仕事なので」と話した。調整が遅れていたファルケンボーグも15日の2軍戦に登板するなど、中継ぎエースとして自身の調整に集中している。
2軍調整中のレルーとデレオンも、ウエスタン・リーグで調整を続けていく見込みだ。地震、津波、原発…。日本の状況は予断を許さないが、タカの助っ人は日本人選手と心を1つに新たな開幕に備える。【倉成孝史】



