西武が開幕カードとなる4月12日からの本拠地・日本ハム戦の札幌ドーム開催を検討していることが23日、分かった。西武ドームは東京電力管内で計画停電の可能性があり、デーゲームでも照明が必要な場合もあることなどから、代替球場を検討。日本ハム側から打診があり、異例の敵地開幕を視野に入れている。

 開幕延期でシーズン初戦となる西武ドームには、問題点がある。パの方針で4月中はデーゲーム。屋根付き球場で外から光は入るが、晴天時以外は照明なしだと暗く、開催が難しい。現場からも、選手のケガにつながる恐れなどが指摘されていた。仮に晴天でも天候が急に変わり、試合が中止となる可能性もある。飯田専務は「照明を使わない方法を最優先に考える」と話していた。電力事情が厳しい状況もあり、東京、東北電力管轄外の札幌ならさまざまな不安を解消できる。

 手を差し伸べた日本ハム側にもメリットがある。シーズン2カード目は4月15日から札幌ドームでロッテとの3連戦。西武ドーム開幕の場合は2試合を戦って移動だが、本拠地開幕なら3連戦への変更が可能となる。シーズン終盤の過密スケジュールが心配される中で、早いうちに日程を消化できれば後々の調整がしやすくなる。

 主催をどうするかなどを含め簡単な決断ではない。営業面を考えた時、損失は大きい。本拠地開催でなくなることは、利益を度外視した選択となる。西武グループには鉄道会社があり、球団を支える多数の沿線ファンの心情も考えなければならない。完全ドーム型でない分、空調は最小限で、他ドーム球場と比較しても電力消費量は少ない。それでも西武はできる限りの節電を第1に考え、札幌開幕を検討している。