シーズンへ向けて最終仕上げに入った。日本ハム中田翔内野手(21)が、24日に札幌ドームで行われた西武との実戦形式の合同練習で、左翼へ2試合連続となる本塁打を放った。「しっかりととらえられました。今は積極的にバットを振れているのがいいんだと思います」。1点を追う8回無死一塁の場面で飛び出した、試合を決する一打だった。

 小谷野が骨折で離脱した今月3日から、好不調はありながらも4番に座り続けている。「それは深く考えていません。前も後ろも結果を残している選手なので、思い切って打席に立てる」と意識はしないが、指揮官の信頼度が高い証し。左右の並びもあって4番を右打者に任せる方針の梨田監督は「もうそういう(中軸を打つ)能力はある。(小谷野が間に合わない)万が一のときには、中田が4番ということはある」と、開幕4番も視野に入っている。

 とはいえ、まだまだ反省点も目立つ。無死二、三塁の三塁走者だった2回には、通常の守備位置で守る二塁手へ飛んだ打球に中途半端に飛び出し、最後は本塁でタッチアウト。「1発で(本塁を)狙わないといけませんでした。反省しないと」。チームの主力に成長しながら、まだ伸びしろも多いということが、将来を明るく照らす。日々勉強しながら、進化を遂げていく。【本間翼】