阪神が93年以来の甲子園で開幕戦を迎えることになった。24日の臨時理事会で4月12日への延期が決定。26日のオーナー会議で正式に承認されれば、広島との本拠地戦が11年初陣となる。坂井信也オーナー(63)は「たまたま甲子園ということだけ。12日に向かって、みんなでやっていこうということ」と話した。被災地や首都圏に配慮し、派手なセレモニーは行わず、照明を控えめにするなど節電に協力する方針だ。

 今回の日程変更は、阪神にとってはほとんど影響がない。4月12日から月末まで試合はすべて名古屋以西。ナイターからデーゲームに変更されることもなく、当初の日程通りに消化していく。本拠地を離れる15日から3日間は楽天に甲子園を貸し出す方向で調整中。同様に26日からも他球団から申し出があれば、協力する姿勢だ。

 開幕戦の再延期により、練習場所や実戦の確保に早くも動いている。「今日も神宮で試合をやっていると聞いたし、当然視野に入ってくる」と沼沢球団本部長は言う。高校野球の選抜大会期間中で甲子園が使用できないため、横浜やヤクルトと敵地で合同練習を行うことも検討する。

 二転三転した開幕問題だが、今回の方針決定は阪神も納得の上。選手会や文部科学省の強い要望もあり、23日には、セ・パ同時開幕を提案する方針を固めていた。坂井オーナーは「適切というか、よい判断だと思う」とうなずいた。