労組プロ野球選手会の会長として奮闘した阪神新井貴浩内野手(34)に25日、リセット指令が下された。この日の実戦形式でも4打数無安打で2三振で、実戦での安打は24打席も遠ざかる。グラウンド外では選手を代表してセ・パ同時の4月12日開幕を訴え続けてきた。「それとこれとは別」と話すが、場外での疲労も蓄積しているのは確かだ。

 和田打撃コーチは「1度すべてをほどいてやらないと。周りが思っている以上に疲れている」と話した。次回の実戦となる29日の中日戦(京セラドーム大阪)までの3日間を、リフレッシュ期間に設定。新井は練習には参加するが、場合によっては強制的にメニューが軽減される可能性もある。「今が一番底だと思う。あとは(調子が)上がっていくだけ。(開幕まで)しっかり調整していかないと。心配はしていない」。前日24日は、犠飛で19戦ぶりに打点を挙げるなど、復調の兆しは見えている。