春季キャンプ中に右手薬指を骨折した日本ハム田中賢介内野手(29)が26日、ロッテとの実戦形式の合同練習(札幌ドーム)で戦列復帰した。まだバットを振るまでには回復しておらず、守備のみの出場だったが「とりあえず、1歩踏み出したという感じ。復帰できてよかった」とホッと胸をなで下ろした。

 新たな開幕日として設定された4月12日へ向けて、リスタートを切った。2回には今江の二ゴロをさばき、守備機会を無難にこなした。「久しぶりに出て、体の張りも違うと思うし、緊張感も違う」と話したが、下半身など指以外の部分はトレーニングを続けてきており、完全復活も遠くはない。

 残された壁は、打席に立ってバットを振ること。29日のオリックスとの合同練習で「打席解禁」を予定している。実戦で打席に立ったのは2月19日紅白戦2打席だけだが「多少不安はありますけど、長く野球をやっているし、それなりのところまではいくでしょう。開幕へ向けてやっていきます」と力強かった。