元メジャーを直球で試し斬り-。ソフトバンク杉内俊哉投手(30)が26日、楽天との実戦形式の合同練習(福岡ヤフードーム)に先発。6回4安打無失点と好投した。昨季までメジャーの楽天松井稼と岩村には、あえて直球勝負を挑み抑え込んだ。シーズンを想定し新戦力の弱点を探りながら、安定感抜群の投球を披露した。

 顔色をひとつ変えない。明確な狙いがあるから杉内は堂々としていた。楽天相手の狙いはメジャー帰り組のチェック。女房役の細川にリードは任せ、左腕はマウンドから打者の反応を探った。

 ◆松井稼(3打数無安打)

 初回はオール直球勝負。4球目、外角への141キロで中飛。3回は一転、全球変化球で勝負し、124キロのスライダーで左飛に仕留めた。5回には直球を続けて投げ、最後はスライダーで三ゴロ。

 ◆岩村(3打数1安打)

 初回は2死一、三塁。ピンチで対峙(たいじ)した左腕は123キロのスライダーで左飛に打ちとった。4回1死走者なしの4回は、一転して全球直球で勝負。4球目の139キロの直球を中前へ運ばれたものの想定の範囲内だった。6回には直球、スライダーでカウントを稼ぎ、最後は127キロのチェンジアップで空振り三振を奪った。

 杉内

 松井さんとは8年ぶりかな。岩村さんとも久しぶりの対戦。新戦力がどうスイングしてくるのかを見たかった。今日は首を振らなかった。細川さんのリードにすべてを任せた。

 シーズンでの対戦を見据え、元メジャーコンビの弱点をあぶり出すことに集中した。直球勝負した時の反応やスライダー、チェンジアップ、カーブと持ち球に対するスイングの仕方を見たかった。試合前にはリードする細川とミーティングを行い、あえて大胆で偏った配球をすることを決めた。

 「もうチェンジアップを投げるだろうと思っているところに直球を投げたり、ここは直球だろうというところで変化球を投げたり。反応を見たかった」。

 楽天には、ここ3年で10試合3勝4敗。パ球団で唯一、杉内が負け越している天敵だ。この日、新たに獲得した中心打者の最新情報を得られたことは、何よりの収穫だった。

 当初は開幕投手に内定していたが、開幕日が順延された影響で4月15日西武戦(福岡ヤフードーム)の本拠開幕戦に登板することになった。高山投手コーチは「(テーマは)相手打者の確認、フォームの確認、球の軌道の確認。打たれても立ち直ることができる。若手にとって素晴らしい見本」と絶賛した。

 本番にやれることはまだある。延期された猶予期間はムダにしない。【奈島宏樹】