西武菊池雄星投手(19)に中継ぎ開幕1軍の可能性が出てきた。菊池は3月に入って主に中継ぎで登板を重ね、前日27日にはオリックスとの練習試合で8回の1イニングを3者凡退に抑えた。最速145キロもマーク。渡辺監督は「選択肢として1軍で短いイニングで使って徐々に増やしていくか、ファームで先発なのかというのがある」と腹案を披露。さらに「肩を痛めているのもあるし、短いイニングでいった方がいいかもしれない」と踏み込んだ。

 ここまでは昨年痛めていた左肩も問題なく、徐々に球速も出るようになってきている。球種の少なさや制球など課題はあるが、体さえ万全なら早い段階で1軍を経験させておくに越したことはない。勝負の年と位置づけた2年目の開幕を前に訪れたチャンス。東日本大震災に心を痛め「(東北に)いいニュースを届けられるように頑張りたい」と話す岩手出身の19歳は、この機を逃すつもりはない。【亀山泰宏】