このまま、新人王まで突っ走ろうかという勢いだ。西武ドラフト2位牧田和久投手(26=日本通運)が30日、楽天との練習試合に先発し6回5安打無失点と好投した。2回以外毎回走者を背負ったが、サブマリンは動じない。渡辺監督が「普通のルーキーピッチャーじゃない」と評したマウンドさばきで後続を断ち、6回をわずか1時間半で終わらせるテンポの良さ。「自分の投球ができたからこそのいい結果」と胸を張った。

 速いのはテンポだけじゃない。3月になって、セットポジションの際に顔の前で構えていたグラブをベルトの前に下げた。これにより「ウチで一番速い。普通にいけば走られない」(渡辺監督)クイックモーションが完成。捕手・銀仁朗と盗塁を2度防ぎ、ピンチの芽を摘んだ。

 メジャー帰りの松井、岩村からは真ん中高め直球で空振りを奪った。ニックネーム「牧やん」の由来である「兄やん」ことOB松沼博久氏(58)から「浮き上がるような球筋で高めを突いて揺さぶれ」と助言を受け、プロに入って使うようになったボールだ。

 これで対外試合19イニング連続無失点となり開幕ローテーションは決定的。岸と同い年にあたり「結果が出すぎて怖い」とはにかむオールドルーキーは、投げるたび評価を上げている。【亀山泰宏】