楽天星野仙一監督(64)が30日、Kスタ宮城開幕戦の4月29日までに貯金をつくり、仙台に凱旋(がいせん)する決意を示した。被災した本拠地の球場修繕にメドが立ち、同29日からオリックス3連戦の日程が正式に発表された。確かな目標ができ「めでたいこと。選手もファンも喜ぶ。元気よくスタートを切って、貯金して帰る」と声のトーンを上げ、開幕ダッシュを誓った。
ノルマは、シーズン開幕の12日から仙台に戻るまでの14試合で勝ち越すこと。昨季は開幕4連敗のつまずきから借金が膨らみ、最下位の敗因となった反省もある。今から1カ月後、どこまで復興が進んでいるか読めない状況下だが「球場に自然と足が向いてくれる雰囲気で凱旋しないと。何時間かでも、瞬間瞬間でも、忘れさせるようなプレーを見せなきゃいかん」。選手には文字通り、夢を与える全力プレーを求めた。
練習試合3連勝を狙ったこの日は、西武に1-3で敗れた。2死から二盗を4度仕掛け、3つ失敗してチャンスが広がらなかった。試合後、選手には「今年は接戦が多くなる。1つの盗塁が持つ意味は大きい。投手を見てクセを研究しろ。もっとスタートに興味を持て」と厳しくあたった。一方で、完封負け目前の最終回、中島の犠飛で1点をかえす粘りを見せ「まだまだだけど、前に比べたらしつこくなってきた」。その意地が、最後まであきらめないその姿勢が、逆境にいる多くの仲間たちへのメッセージとなる。
貯金をつくるといっても遠征続きの日程で簡単なことではないが、心を1つにし、勝ち越しにこだわって仙台に帰る。【柴田猛夫】



