甲子園ナイター、千葉より寒くない!

 FA右腕の阪神小林宏投手(32)が9日、甲子園でのナイター練習でベテランの風格を漂わせた。どんな環境にも動じないように、何と初のセ・リーグでも対戦相手のデータ研究は行わないと豪語した。

 気温13度と肌寒さが残る中、投内連係やブルペン投球などで調整した。本拠地のナイター時間帯は移籍後初体験となるが、不安は一切口にしなかった。

 「千葉の方が寒いですよ。動いていたら、全然関係ない。ナイターだったら、寝る時間とかも変わってくるけど、もう10年以上やってるわけだし大丈夫です。(甲子園は)交流戦とか、日本シリーズでやっているからね」

 特別な感情も湧いてこない。ロッテ時代に甲子園では2試合に登板。いずれも先発し、防御率は0・75。むしろ、いいイメージを持っているほどだ。

 ここまで実戦で9試合に登板した。セ・リーグでもヤクルトを除く4球団はすでに対戦済み。もとより、ロッテ時代に交流戦や日本シリーズで対戦を重ねている。各打者の傾向も頭に入っている。

 「今までほとんどのバッターは対戦しているし、やっていないのは新外国人ぐらい」

 甲子園の夜風に吹かれても、崩れないマイペース。新天地での開幕を前に「8回の男」を悩ます要素は何も湧くない。【鎌田真一郎】