<ソフトバンク3-0楽天>◇3日◇福岡ヤフードーム
主将の闘志がたぎった。ソフトバンク小久保裕紀内野手(39)が、岩隈打ちで今季初の猛打賞だ。「マックス集中」したのは初回1死満塁。「ツヨシ(和田)は、この半月苦しかったと思う」。好投しながら過去3戦未勝利だった先発和田へのバックアップを誓っていた。右手親指の剥離骨折が完治していない状況で、詰まった打球も覚悟する。「ひっかけてのゲッツーだけは避けようと」。変化球にも対応できるタイミングで待ちながら、内角直球を右前に運ぶ先制2点適時打だ。
「いい詰まり。狙い通り」。昨年11打数5安打と打ちまくったように、楽天岩隈の投球の軌道は、インプット済み。3回には右越え安打。6回は左中間二塁打と、キラーぶりを発揮した。8回にはサンチェスの152キロ直球を右中間二塁打。ちょうど1年前の10年5月3日以来となる1試合4安打と大暴れし、通算2000安打へも残り120本だ。
特別な思いを胸に臨んだゲームでもあった。シーズン開幕の4月12日に死球を受け、翌13日に離脱。この日が自身にとって本拠ヤフー開幕戦で、自ら快気祝いをした。07年のホークス復帰以降、打席の登場曲だったSMAP「ありがとう」を「がんばりましょう」に変更して、初披露した。「今年は震災があったので」。言葉に詰まったのは、心に痛みを抱える被災者への思いの強さの裏返しだ。
持病の首痛も回復に向かっている。「ノックを受けても何も問題ない。いい方向に向かっているよ」。6回の二塁打では1死後オーティズの中飛で三塁に激走。松田の三塁内野安打の間に追加点のホームを踏んだ。4月24日以来の一塁復帰もまもなくだ。【松井周治】



