<日本ハム3-5楽天>◇11日◇札幌ドーム
佑ちゃんがプロの壁にぶつかった。日本ハム斎藤佑樹投手(23)が楽天戦(札幌ドーム)で4回を6安打4失点で降板した。楽天打線に決め球を見極められ、勝負どころで痛打を食らう苦しい投球で2回に1失点、4回に3失点。左脇腹痛で緊急降板した5月8日ソフトバンク戦(札幌ドーム)を除けば、今季6度目の登板で最短での降板となり、前回ロッテ戦に続き2敗目を喫した。
2敗目を喫した佑ちゃんは、伏し目がちに試合を振り返った。「変化球に頼りすぎてしまった。直球で押せるところはあった」。負傷降板した試合を除けば、プロ入り最短の4回で降板。先発の役割を果たせず「悔しい気持ちがありました」。捕手大野と話し合って決め球をフォークに変化球を軸にした。しかし、ここ一番で、打ち取れる決め球がなかった。
失点した2回と4回は同じような状況だった。ともに1死を取ったあとに6番高須に出塁を許した。7番ガルシアを迎えて、ここでの狙いは併殺打。外角中心の攻めで、丹念に低めを突くことを意識した。2打席とも、2ストライクまで追い込みながら勝負球が甘くなった。「コントロールミスです」。低めを意識するあまり制球を乱し、失点を重ねた。
同じ過ちを繰り返してしまった。前回6月29日のロッテ戦(札幌ドーム)でも5回に一挙4点を失って初黒星を喫した。「ビッグイニングになってしまう部分は、しっかり考えていかないと」。次へ向けた課題が浮き彫りとなった。試合の流れを失う大量失点はチームの勝敗も決定づける。吉井投手コーチは「前回は長いイニングを見据えた投球。今日は最初から手詰まりな感じ。バッテリーの作戦が失敗した」。調子自体は良いとみていた同コーチだったが、配球などの部分で苦言を呈した。
これで故障明けは連敗スタート。「前半の2勝は運が良くて勝った。これからは実力でつかみ取らなきゃいけない」。故障から始まったプロでの最初の壁はまだ乗り越えられていない。4回で交代させた梨田監督は「球数うんぬんではなく、立ち直るきっかけを感じなかった。次に合わせて調整してほしい」と話した。次戦は17日の西武戦(札幌ドーム)が濃厚だ。
「その日によって、いいボールを早くつかまなきゃいけない」。再び本拠地でリベンジの機会が与えられそうだが、何度も同じミスを繰り返していては先発ローテの座も危うくなる。【木下大輔】



