道産子ルーキーが、出場4試合目、通算11打席目で待望のプロ初安打を放った。日本ハム常谷拓輝内野手(22)は「9番二塁」でスタメン出場。5回、楽天ウレーニャの変化球を左前へ運んだ。「親がいる前で打てて良かったです」。スタンドには、母が応援に駆けつけていた。うれしくて、ほおが緩んだ。

北海道江別市出身。実家から本拠地エスコンフィールドまでは車で20~30分ほどの“ご近所さん”だ。北海学園大を経て育成1位でプロ入りと、筋金入りの“道産”選手。ベンチでは、地元で記念打を放った本人よりも、ベンチの新庄監督が大はしゃぎしていた。立ち上がってガッツポーズの後、両手をぶんぶん振って楽天側に記念球の返却を猛アピール。指揮官は「ここからスタートですね。家族の皆さん、おめでとうございます」と祝福した。

心残りもあった。新庄監督が「見たかった」という8回2死満塁での勝ち越し打だ。力みから、あっけなく投ゴロに倒れてヒーローを逃した。常谷は「これが野球の難しさ。今後ああいうチャンスが回ってきた時に、いい結果を出せるようにやっていきたい」。喜びと悔しさがつまった記念球は、もちろん両親へプレゼントする。いつか、胸を張って本拠地エスコンフィールドのお立ち台に立つ日まで、勉強の日々は続く。【中島宙恵】

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