<ヤクルト6-6巨人>◇31日◇神宮
負けない首位ヤクルトが、81年以来30年ぶりとなる11試合目の引き分けを勝ち取った。先発増渕竜義投手(23)が崩れ、2回までに5点のリードを許した。完全な負け試合の中で、小刻みに点数を返した。小川淳司監督(53)は「よく追い付いてくれた。チーム状態が良くない中で、負けないのは選手の頑張り」とたたえた。
今季11試合ある引き分けのうち、追い付いた試合は6試合目。試合状況を考え、簡単には打ちに出ない、粘りの姿勢がチームに浸透している。この日初球打ちは43打席中4度だけ。自由な打撃が許される畠山、ホワイトセルのクリーンアップ勢に、青木、田中。脇を固める選手たちは四球でも出塁する気持ちでチャンスを待った。
追いついた8回は先頭の相川亮二捕手(35)が中前打で出塁。続く代打川島慶三内野手(27)は、初球の真ん中スライダーを見逃し、カウント2ボール1ストライクから右前に運びチャンスを広げた。小川監督は「慶三がよくつないだ」とポイントに挙げた。
派手な本塁打はなくても、巨人を上回る14安打を放った。つなぐ意識が「線」になる。2点目の適時打を放った宮本は「何とか後ろにつなぐ意識が、こういう結果になった」と話す。小川監督の球団最速100勝はお預けになったが、77試合を終えた時点で、2位阪神より負け数が12試合少ない。明日2日からは中日、阪神と勝負のロード6連戦が始まる。勝ちに等しい引き分けをつかみ、気分よく敵地に乗り込む。【前田祐輔】




