<阪神2-1ヤクルト>◇5日◇京セラドーム大阪

 セ・リーグ首位のヤクルトが、4試合連続の1点止まりで、阪神戦初戦を落とした。先制点を狙った7回無死一塁では、6番宮本がバスターエンドランを仕掛けたが、不運にも三塁新井貴の正面を突き、三直で併殺になった。小川淳司監督(53)は「怖がっていたら何もできない。仕掛けないといけないと思った。バレンティンはご覧の通りですから」と悔やんだ。

 伏線は7番に降格しているウラディミール・バレンティン外野手(27)の不調にある。ここまでリーグ1位の19本塁打を放つが、8月は4試合で打率2割1分4厘。月間MVPを獲得した5月以降は不調が続く。犠打で1死二塁として、助っ人の打撃に期待できる状況ではなかった。

 9回は宮本の押し出し四球で1点差に迫ったが、続く1死満塁でバレンティンがフォークを空振り三振。7回の守備では、2死一、三塁から代打関本が放った右翼線二塁打のクッションボールの処理を誤り、足の遅い一塁走者ブラゼルの生還まで許した。これが結果的に重い1点になった。

 攻守に精彩を欠く助っ人に、小川監督は「もうどこかで見切りをつけないといけない。まだ判断がつかないですけど、いずれにしてもあまり変わらない。よく考えます」と、厳しく言った。これで阪神久保には09年から7連敗。10年ぶりの優勝へ、後半戦のカギを握る阪神戦は、まだ18試合残っている。【前田祐輔】