<楽天3-10日本ハム>◇9日◇Kスタ宮城
5年前の“伝説の夏”が、いよいよプロの舞台で再現される。日本ハムのルーキー斎藤佑樹投手(23)と楽天の田中将大投手(22)が今日10日、Kスタ宮城でともに先発としてプロ対決する。06年夏の全国高校野球選手権大会決勝で延長15回引き分け、再試合の死闘を演じた2人が、時を経て、新たなステージで再び相まみえる。日本ハムの黄金ルーキーか、北海道育ちの防御率NO・1右腕か、注目の大一番になる。
斎藤が日本ハムに入団した日から、野球ファンなら誰もが1度は夢見た一戦。“佑ちゃんVSマー君”が5年ぶりに実現する。早実高(東京)の斎藤、駒大苫小牧高(北海道)の田中として、06年夏の甲子園を沸かせた2人がプロの舞台で激突とあって、チケットはすでに完売。知人に頼まれたという梨田監督ですら「オレも手に入らない」というプラチナチケットだ。
この日、試合前の練習でブルペン入りした斎藤は38球を投げ込み、今季14度目のマウンドへ向けた調整を終えた。「コンディションはすごくいいです。楽天打線は1~9番まで粘り強いイメージ。明日は最少失点に抑えたい」。気負うことなく、いつものように淡々と話したが、田中との投げ合いに話題が及ぶと「ファンの方もすごく楽しみにしていると思う。でも、僕が戦うのはバッターなので」とサラリとかわした。「5年前からずっとすごい投手だと思っていた。今も変わらない。プロでは先輩なので、いろいろ見習う部分がある」。すでにプロでの実績を積んでいる田中を“ほめ殺し”。今季14勝の相手に敬意を払った。
2人の対決は高校時代に4度あり、斎藤率いる早実が2勝1敗1分け。高校を卒業後、大学進学への道を選び神宮のスターとなった斎藤。そして、高卒ルーキーながら11勝をマークし球界屈指の若手右腕となった田中。1度は別々の道を歩みながら、プロという最高の舞台で再びクロスした2人の人生。“縁”を感じずにはいられない対戦に、斎藤は「いつかは…と思っていたので」。「斎藤は持っているからね。それなりのプレッシャーを感じて投げてほしいし、それが成長につながる」と梨田監督は期待を寄せる。新たな名勝負で、チームに3カードぶりの勝ち越しを引き寄せられるか。【中島宙恵】



