<ロッテ3-18ソフトバンク>◇10日◇QVCマリン
V一直線だ。ソフトバンク打線が今季両リーグ最多の22安打18得点で大勝した。内川聖一外野手(29)が11号3ランなどで自己最多タイの5打点を挙げ、打線をけん引。川崎、本多、松田も猛打賞と、4人が3安打以上と打ちまくった。リーグ最速で70勝に到達し、2位日本ハムとのゲーム差は再び7。リーグ2連覇へ、このまま突っ走る。
内川の豪快な一発が、打線爆発の合図だった。3-0の4回1死一、二塁、ど真ん中の直球をフルスイングした。打球は左翼席に吸い込まれた。11号3ランで6点目を奪った。これで終わらない。小刻みに得点を加え、8回には打者11人で一挙7点。今季最多の22安打18得点で、2安打無得点に終わった前日のうっぷんを晴らした。
内川
昨日は打線が投手に迷惑をかけた。何とか今日、取り返したかった。自分のバットで得点してやろうと思った。少しでもチームに貢献したかった。
前日9日の同カードは、上野、藪田のリレーに抑え込まれた。2失点で完投したエース杉内に白星を贈ることができなかった。その悔しさをすぐに晴らすところが、ソフトバンクの強さだ。川崎、本多、内川、松田が猛打賞。ベンチ裏で次次と得点を奪う打線を見ながら杉内が、思わず苦笑いしたという。打線の援護が1日遅れ、主将の小久保は「俊哉(杉内)に我慢、我慢と言っておいた」と明かした。
昨季はリーグ5位だったチーム打率は、両リーグでトップ。内川加入で打線に厚みを増した。内川は野球以外の時でも、同僚と打撃についての議論をかわすように努めている。松田は練習前に若手相手にノッカーを務め、スイングの感覚を確かめるメニューをこなす。各選手が、通常のメニュー以外に陰の努力を怠らない。ソフトバンク打線の強みでもある。
内川
ソフトバンクには、若手が主力に話しを聞きにいこうとする雰囲気がある。自分も言えることを言っている。そこがチームのいいところだと思う。
秋山監督は「よく打ったなあ。内川の(本塁打)が大きかったなあ。こんなに打つのはなかなかないねえ」と振り返った。藤井打撃コーチも「昨日は2安打しか打てなかったのにね。内川はさすが。ほしいところで打ってくれる」と褒めた。両リーグ最速で70勝に到達。最短で13日西武戦(福岡)で優勝マジック19が点灯する。2位日本ハムとのゲーム差は7。連覇へのカウントダウンは、もう始まっている。【奈島宏樹】



