ソフトバンク和田毅投手(30)に対し、メジャー複数球団が獲得に興味を持っていることが12日、分かった。和田は16日にも出場登録日数が9年に達し、海外移籍が可能となるFA権利を取得する。

 ここまで明言を避けてはいるが、メジャー志向が高い和田に対して、ダイヤモンドバックス、ツインズ、レイズなどが視察を重ねている。すでに「生涯ホークス」を打ち出して引き留めを図るソフトバンクも含め、オフには日米争奪戦に発展する可能性が高い。

 今季12勝目を挙げた7日の日本ハム戦(札幌ドーム)にも複数球団のスカウトの姿があった。レイズは昨季から日本にスカウトを派遣し、動向に注目。直球は140キロ前後だが、高い制球力と変化球の切れはメジャーでも通用すると評価を受けているという。

 メジャーでは制球の良い日本人左腕投手は高く評価される。昨季パ・リーグMVPの和田は先発タイプでもあり魅力的な存在だ。メジャー注目の左腕は明日14日西武戦で先発予定。優勝マジック18が点灯する可能性もあるが「マジックはまったく気にしない。前回の投球内容に納得していない。しっかり修正できるところは修正したい」と気合が入っている。