<巨人6-1ヤクルト>◇20日◇東京ドーム

 打球の方向を見上げ、思わずマウンド上で座り込んだ。4回1死、ヤクルト村中恭兵投手(23)が、阿部に特大ソロを浴びた。ここまで3勝と相性が良かった巨人に2本塁打を浴び、今季5敗目を喫した。2日の巨人戦以来、4試合連続の被本塁打で計5発。飛ばない統一球で、1発病に悩まされている。

 2回は2死から四球を出し、8番フィールズに初球の外角寄りの141キロ直球を右翼席に運ばれた。外国人への初球で、次打者は投手の沢村だった。「ホームランの前のフォアボールが一番ダメ。フィールズは外はホームランがないと思ったけど、結果的に打たれた。ホームランはないという前提で投げていた」と、心のスキを吐露した。

 さらに4回は阿部に139キロの内角直球を右翼席上段にたたき込まれた。1球目も同じ内角直球を右翼フェンスに直撃されていた(ファウル)。小川監督は「ワンナッシングから2球目も真っすぐだった。あの辺の注意力が足りない」と厳しく言った。4試合連続で3回までに本塁打を浴び、序盤で試合の流れを渡す状況が続く。「甘く入るといい当たりをされる。もっとコントロールの精度を上げていかないと厳しい」と話した。

 もともと細かいコントロールではなく、ボールの勢いで勝負するタイプだが、芯で捉えられるシーンが激増した。これでレギュラーシーズンの巨人戦は終了したが、今後CSなどで対戦する可能性は残す。最終戦で、巨人に得意意識を持たれる懸念が残った。荒木チーフ兼投手コーチは「それはチームにとってはすごくマイナス。やられたらやり返すしかない」と奮起を促した。【前田祐輔】