右足首の手術を受ける中日山本昌投手(46)が24日、現役続行を視野に入れた手術であることを認めた。ナゴヤ球場で行われた練習に参加した左腕は手術が来季に向けた準備かと問われて「そうだね」と話した。その後は「まあ、頑張りますよ。なるようにしかならないんで」と割り切った表情で続けた。

 球界最年長は今春キャンプ中に痛めた右足首の影響で、ここまで1軍登録がないばかりか、実戦登板もなかった。球団と来季について話し合った結果、27日に右足首のくるぶし下にある「腓骨(ひこつ)筋腱(けん)」を固定する手術を受けることが決まっていた。

 山本昌が認めたように、手術は現役続行の決意にほかならない。順調に回復すれば来春キャンプに間に合う見通しが立っている。

 同様の手術はスポーツ界ではバスケットボール、スキー選手などに多いと言われている。過去には元日本代表GKの楢崎正剛(J1名古屋)が08年12月、左足首にほぼ同様の手術を受け、3カ月で実戦に復帰した例もある。単純な比較はできないが、早期復帰の可能性が高い選択肢でもあった。

 佐藤球団代表は「本人の来季に向けた気持ちを踏まえて手術を許可した」と説明した。道は平たんでないことは分かっている。それでも希望に向けて歩き続ける。47歳シーズンに向かう山本昌の姿はこれまでと変わらない。【桝井聡】