特攻ローテで逆襲をかける。阪神は10月4日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)から始まる13連戦で、先発「5枚」をフル回転させるプランが浮上した。球団首脳は「数がいないわけだから。考えている」と説明。CS圏内確保のため、シーズン最後の正念場は好調な投手は中4日でつぎ込むことも辞さない覚悟で総力戦で臨む。

 今季はチームトップの11勝を挙げるランディ・メッセンジャー投手(30)が1度、中4日で登板している。能見篤史投手(32)は昨季のシーズン終盤、中継ぎでも起用され“中2日”を経験済みだ。例外はない。高卒2年目の秋山拓巳投手(20)に関しても「まずは見てからだけど、それ(中5日)も考えている」と明言。「育成期間中」の右腕にも、昨季は封印されていた禁を解く姿勢だ。

 今週は28日ヤクルト戦(神宮)で秋山が今季初登板予定で、30日からの中日戦(甲子園)では2軍調整中の久保康友投手(31)が1軍復帰する見込み。結果次第で「該当者」が決まる。先発陣はここ6試合連続で6回を持たず疲れが見えるが、持てる力を最後に絞り出す。