ソフトバンクが11月4日からの2軍秋季キャンプ(宮崎)に元西鉄の中西太氏(78=日刊スポーツ評論家)を臨時コーチとして招聘(しょうへい)することが14日、明らかになった。球団は若手選手育成に加え、ホークス2軍首脳陣に8球団で監督、コーチ業を歴任した指導ノウハウの伝授を期待。すでに球団の要請を中西氏は快諾しており、近日中に正式発表される。

 狙いは2つある。若手育成に加え、2軍首脳陣の指導理論レベルアップだ。中西氏は現役時代、本塁打王に5度輝くなど怪童の異名を取った屈指の長距離打者。本塁打を打てる若手を育てるべく、球団は中西氏の手腕に期待を寄せている。オリックス時代に田口らを指導。ヤクルト時代も岩村に「何苦楚(なにくそ)」の精神を植え付けた。

 また、西鉄、日本ハム、阪神で監督を務めたのをはじめヤクルト、近鉄、巨人、ロッテ、オリックスでも打撃コーチやヘッドコーチを歴任した手腕を、ホークスの育成システム、指導陣に注入しようという狙いがある。球団幹部は「ぜひウチのチームに、指導ノウハウを取り入れさせていただきたい」と話した。

 ソフトバンクではソフトを独自開発して、指導方法、選手の成長具合などをデータ化し、蓄積するシステムを採用している。中西氏の理論とスピリットを取り入れる裏には、球団の常勝チームづくりへの思いがうかがえる。